支援級で同じことばかりさせられている…。できるまでずっと、それをやるの?

こんにちは♪
合格につなぐ家庭教師TSUNAGU 代表の吉田裕美です。

「学校でずーっと足し算だけやっています。支援級の先生に、次には進まないのか尋ねたら、これができないと次に進んでもできないので、と言われてしまいました。この子は何年足し算だけすることになるのでしょうか?」

支援級に通うお子様の保護者様から、よく同様の質問をされます。つまり、基礎が完成しないから、全然前進できないという状態です。

ここからは私の意見です。
私は、足し算もやりつつ、引き算にも、掛け算にもトライしていくことをお勧めします。

理由は
① 他のことをすることで、過去のことが腑に落ちることもあるから。
② 同じことばかりやるのはつまらないから。
③ 新しいことを知ることは大切な権利だから。
④ 完璧を目指さなくても良いから。

説明します。

① 他のことをすることで、過去のことが腑に落ちることもあるから。

掛け算には足し算の知識が必要だし、割り算には引き算の知識が必要です。つまり、それらを説明する際に、再び足し算や引き算の説明をするし、練習をすることになります。だから、新しい段階において、過去のことが腑に落ちることもあるのです。私も発達さんにご指導した際、え?ここでそれが腑に落ちたんだ!と驚くこともありました。本当に、彼らの可能性は無限大ですから、何度だって、いろんな角度から、説明したり解いてみたりしたら良いと思いますよ^_^

② 同じことばかりやるのはつまらないから。

毎日毎日、同じことをするのは大人も子供もみんな嫌でしょ(笑)今日はこれをやってみよう!明日はこっちをやってみよう!と色々しても良いと思います。「それじゃ、何も習得できないのでは?」という意見もあります。確かにあちこちやるのは効率が悪いですよね。でも、脳に刺激がない方が、学習意欲を削いでかえって、効率も悪くなると考えます。私の場合は、毎回初めにひとつだけ百マス計算はするけど、あとは新しいところをする、など新しいことを知ることに時間を必ず使います。

③ 新しいことを知ることは大切な権利だから。

子供達の能力を決めつけて教えないのは、子供達の新しいことを知るという大切な権利を奪うことです。できないから、わからないから、と決めつけず、少しずつでも新しいことを知ってもらいましょう。忘れてもいいんです。興味がない時もあるでしょう。でも、時々、すごい!面白い!わかった!できる!続きを知りたい!などワクワクが生まれたら、それで良いと思います。本来の勉強はそういうものだったはずです^_^

④ 完璧を目指さなくても良いから。

できる、できないばかりに注目しないで、知ることこと、やってみることに重点を置きましょう!10問やって10問できるまで次に進めないのでは、前進できません。10問やって3問できたら、それはできることが増えたということです!完璧を目指すのではなく、少なくても、実はちゃんと前進しているということに注目しましょう。

支援級でのお勉強は学校の先生に一任されているため、その学校によって、進め方が異なります。気になることがあれば先生に聞いてみて、方針が納得できなければ、独自でも何か始めてみても良いかもしれません。先生のお考えもしっかりお聞きして、お互いの思いを擦り合わせて、お子様にとって1番良い方法を探りましょう。

お子様が学校でどのように過ごしているのか、有意義な時間を過ごしているのか、支援級のお子様は特に気にかけてあげることをお勧めします。

まとめ

支援級に通うお子様の学習は、足踏みしがち。だけど、新しいことを知る権利を奪ってはいけません!能力を決めつけず、いろんなことに挑戦してもらいましょう!

Page
Top